[化学基礎]酸化・還元と酸化数▼酸化の式を立てる - 酸化還元反応

間違とっても知らんでー

酸化・還元と酸化数

例えば、硫化水素と塩素の反応。
H2S + Cl2 → 2HCl + S
ここで登場した元素の酸化数を計算していくと、
【左辺】
  • H…+1
  • S…-2
  • Cl…0(単体のため)
【右辺】
  • H…+1
  • Cl…-1
  • S…0(単体のため)
つまり、Sを見ると、左辺→右辺で酸化数が増加している。このとき、Sは酸化されたと言うことになる。
逆に、Clは、左辺→右辺で酸化数が減少している。このとき、Clは還元されている

さらに、このとき、H2Sと言う分子は、相手(Cl2)を還元している。相手を還元するH2Sのような物質を「還元剤」という(※H2SのS自身は酸化しているからややこしい)。

酸化の式を立てる

過マンガン酸カリウム(酸性)の反応の式を立てる

MnO4- +                         → Mn2+
まずこの部分は覚える。最初に、酸化数を導き出す。左辺のMnO4のMnの酸化数は、O4が-2×4、全体で-1なので-2×4+x=-1と考えてx=+7である。
次に右辺のMn2+の酸化数は、もちろん+2である。
次に、電荷をそろえる
この状態では、左のMnの酸化数から-5すると右のMnの酸化数になる。
つまり、反応時に電子e-が5つ必要と言うことだ。だから、これを左辺に書きこむと、次のようになる。
MnO4- + 5e-                     → Mn2+
最後に、原子の種類と数をそろえる
この時、右辺にOが必要な場合は、H2Oを加える。この場合も、H2Oが必要なので、次のように変形する。左辺にO原子が4つあるので、H2Oも7個加える。
MnO4- + 5e-                     → Mn2+ + 7H2O
後足りないのは左辺のH原子だ。ここのときは、左右で電荷をそろえるためにH+を用いる。すると、次のようになる。
MnO4- + 5e- +  8H+ → Mn2+ + 7H2O
これで完成。
つまり、手順としては、
① 酸化数を計算
② 電荷(電子)をそろえる
③ 原子の種類及び数をそろえる
(Oが必要な場合はH2Oを加える)
ということになる。

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